2007年10月16日

糖尿病宣告から受容までの日記 その1

私の別なブログに書いたものをまず、再録しておきたい。

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血糖値が高い! その1 2007年09月13日(木)
8月の中頃、やたらのどが渇くし、体重も落ちてきていることが気になってテルモの尿検査薬を買ってきて小水をかけてみた。
みごとにモスグリーン。
正常ならば色の変化はなく黄色なのだが尿糖がたくさん出ているほど濃い緑になっていく。モスグリーンということはかなりの尿糖が出ていることになる。

やばい!糖尿病かもしれない。実は死んだ親父が40代で糖尿病と診断され、そのあと脳溢血で倒れて長い闘病生活の後に亡くなっている。

昨年も胃の内視鏡検査を受けた総合病院の内科にかかった。

次の日、みごとに糖尿病の診断、検査時の血糖値が300以上あり、この場で「入院手続きをしてください」と担当の若い女医先生にせまられた!もちろんさんざん合併症の恐ろしさを聞かされた。そして眼底検査も受けた。そこでもさんざん若い眼科医に失明の恐怖について脅された。手帳を見て、なんとか9月4日から2週間入院することができそうなので、予約を入れて帰った。8月16日と17日のことである。

いろいろな人に相談したところ、別な病院でも診てもらえという意見が多かった。(セコンドオピニオンということ)そこで、運動と食事療法を10日続けた後に別な総合病院にかかった。内科部長で糖尿病が専門という先生だったが、至急で血液検査をいれてもらえた。その時の血糖値(空腹時)144、ヘモグロビン A1cが8.4%。

先生「まあ、糖尿病ですね。用心のために入院されては。担当医の名前は?」
私 「○○先生です」
先生「知らないなあ、糖尿病専門じゃないね」

どうも最初の病院の選択を間違えたっぽいが、サービスでは評判のいい病院だったし、いつも何かあるといっているし、第一、診てもらった時点で糖尿病とは思っていなかったので、仕方ない。そこに入院予約してしまったのだ。

診断が下ってから入院まで3週間あまりがあったが、最初の一週間は、いろいろと調べる気力もなく、まわりがいろいろと情報を持ってきてくれるという状態。私がやったことは運動と食事制限。内科部長の診てもらって、数値も思ったほど悪くないということを知ってから、少し自分でいろいろと調べて見るようになった。

その中に大学の教授で医師免許を持つ先生から一冊の本をもらった。糖尿病は専門ではないのでわからないが参考になると思うよといって渡されたのが『糖尿病は薬なしで治せる』渡邊昌(東京農業大学教授)角川oneテーマ21 という新書。入院するとインシュリン注射で血糖値をまず下げるといわれたし、いろいろな薬もできれば飲みたくなかったのだが、この本の著者は薬も注射もなしで糖尿病を克服している。(糖尿病の場合、直ったということはないのかもしれないがコントロールできているが正確か)

この本を読んで少し希望が出てきたが、自己コントロールを相当しなければならないことになる。この本のことは追って紹介していきたい。

とにかく運動をがんばることにして、といっても、激しい運動ではなく、とにかく食べたら運動するということ。私は近くの別所沼を3周ウォーキングすることにした。

9月4日入院にしたのは、8月の終わりに九州で学会があったのと9月3日に司会を務める会議があったからだったのだが、急に9月5日に郷里(鹿児島)の母が開腹手術をすることになったとの連絡が入った。高齢のため、私にも立ち会って欲しいということなので、私の入院予約してある病院に入院延期して欲しい旨の連絡を入れると、とにかく診察に一度来いということになった。

さてさて 今日はここまで。

自分の身を切る話で、今後どういう展開になるのかわからないが、とにかく面白いテーマであるので、カテゴリを新設して、追っかけてみることにする。
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2007年10月15日

糖尿病宣告から受容までの日記 その2

血糖値が高い!その2 2007年09月14日(金)
入院を延期してもらうために再度採血検査、結果が出るのを待って午後から担当医の診察ということになり、学会と会議を終えた9月4日に病院に出向いた。
結果、血糖値141、ヘモグロビンA1c8.1%と2度目の病院の時よりも改善。学会出張などで過労気味だったので心配だったのだが…。
担当医の若い女医先生「これなら入院の必要ありません。1ヶ月後にもう一度検査しましょう。」
私「ありがとうございます」
先生「それから私は今月で他の病院に移ります。後任の先生には全て引き続きますので安心してください。」
私「ありがとうございました。」

二重に唖然である。入院の延期は覚悟していたが入院は必要ないといい、次に転院するという。転院しようと思っていたのはこちらだったのに…。
私「自分で血糖値が計れる機器を買いたいのですが、処方箋はでますか。」

先生「インシュリン注射治療をしていないので自費になります。高いですよ」

本で調べておおよその値段は調べてあったし、自費ということもわかっていた。こちらは糖尿病と診断され、さんざん脅かされたので必死なのだ。それに入院費のことを考えれば安いものである。
私「どのくらいするんですか」

先生「キットで2万円だけど検査薬が使い捨てなので…」

私「買います」

先生「隣の薬局で買えます」

というわけでグルテストneoという血糖値検査キットを買った。使い捨てのセンサーが25枚で3800円。本体が12000円だった。後でネットで調べたら、センサーは3400円で売っているし、3セットまとめて買うともっと安いことがわかった。そうネットで買えたのだ。

さて10月2日までにどのくらい改善するか。レポートをお楽しみに…なんちゃって。
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2007年10月14日

糖尿病宣告から受容までの日記 その3

ポンコツ中古車糖尿病との闘い 2007年09月18日(火)
若い女のお医者に糖尿病と診断され教育入院を迫られた時、「直らない」と宣告され、入院してインシュリンでまず数値を下げるといわれた。
おそらく医者にとっては別にひどいことを言ったつもりはないだろう。中2の息子には「そう言っておどかさないと真剣にならないからだ」と妙に大人びたことをいわれた。
そりゃそうだが、やはり患者としては複雑な思いを抱えているのだから違ういいようがあるだろうと思う。
この1ヶ月食事制限と運動をしながら、糖尿病という病を自分なりに受容してきたことは「手のかかるポンコツ中古車」のようだということ。とにかく食事に気をつけ、食べたら運動しなければならない。そうしてエンジンをかけてあげて炭水加物を燃やして血糖値を下げてあげなければならない。メンテナンスさえきちっとすればまだまだ動いてくれる。あまり無理せず調子を見ながら走らせていくことが大切なのだ。
そう考えるようになってウォーキングも変わってきた。始めの3週間はだらだらと歩いて、次々に追い抜かれていくという状態だった。それが足に力が入るようになり、だいぶ早足になってきた。そのうち腕時計のストップウォッチ機能を使って一周の時間を計るようになった。現在一周約1kmを9分で、これを3から 4周している。時速6km強だ。これが半年するとどうなるか楽しみでもある。
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2007年10月13日

糖尿病宣告から受容までの日記 その4

ウォーキングと血糖値 2007年09月26日(水)
糖尿病の一発宣告を受けてからひと月以上になる。糖尿病と診断されるのは異なる条件で高い値が2回出た場合だ。すなわち空腹時血糖値か126/dl以上か 75gブドウ糖負荷試験で2時間後血糖値が200mg/dl以上か食事に関係なく血糖値が200mg/dl以上のうち2つが該当すれば糖尿病と診断される。ただし口の渇き、多飲、多尿、体重減少という糖尿病特有の症状があったり、HbA1cの値が6.5%以上あった場合は即、糖尿病と診断される。

私の場合まさにこのケース。やたら喉が渇き、体重減少があった。胸のあたりの筋肉が落ちたなと感じていたが、ある時シャワーを浴びていた時フトモモの筋肉がごっそりなくなっていることに愕然とした。そして血液検査の結果は血糖値315mg/dl、HbA1cが8.6%。もう糖尿病以外の何者でもない状態だったのだ。

すぐに入院してインスリン注射でまず血糖値を下げようとなったわけだ。通院では無理とはっきり言われたが、医者の判断としては当然だろう。

次の日から食事の量を減らし規則正しく3食を食べることにし、近くの別所沼で朝と夜ウォーキングするにした。

原因は不規則な食事と運動不足、それに仕事上のストレスと推測されたので、まずそのうちの2点を改善することにしたのだ。初めのうちは力も入らずだらだらと歩いていたが、靴もウエアも購入して毎日歩いているうちに、2週間目ぐらいから足に力が入り始め、結構速く歩けるようになってきた。今は一周だいたい 1000メートルのコースを8分から9分で歩いている。音楽をMP3プレーヤーで聴きながら。

入院の方は郷里の母の入院、手術ということがあり、延ばした。その時に血液を測定したら、運動の成果もあり、血糖値もHbA1cも少し下がっていたのである。医者は処方した薬が効いたと思ったらしい。その時に血糖値を測る機械を購入し、毎日食事の後と運動の後に測定している。今では空腹時血糖値は100くらいに落ちた。食後1時間の血糖値も180と高めだが、それでも前よりはよくなった。10月2日にHbA1cを測るがその値が下がっていれば、一か月半の運動の効果が証明されることになる。
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2007年10月12日

糖尿病宣告から受容までの日記 その5

ロバストネスと糖尿病 2007年10月05日(金)
先週、デジタルガレージが仕掛けた"The New Context Conference 2007"というセミナーに二日間フルで参加してきた。仕事の上でインターネットの重要性が増しており、少し最先端のお勉強をしておきたいと思って参加したのだが、期待以上の刺激を受けて帰ってきた。

特にセミナー初日のソニーコンピュータサイエンス研究所の北野宏明氏のロバストネスについての話はなかなか面白かった。ロバストネスとは頑健性と訳されるが、環境の変動や自分の個体内もしくは細胞内でのさまざまな変動に柔軟に対応できる能力のことで、生命システムとして最も顕著な特徴。

そこで糖尿病のことが例の一つとして出された。わが身のことでもあるので、非常に身近でわかりやすかった。どういうことかというと、昔、食糧がなく、ほとんどいつも飢餓状態の中に置かれていた人間は(特に農耕民族を祖先とする日本人)いかに効率よく炭水化物を脳、神経細胞、肝臓(グリコーゲンとして貯蔵)、筋肉、脂肪組織に取り込むかの仕組みを進化させた。ところが、環境が変わり、飽食の時代になり、炭水化物が体内に大量に入ってきたときに、逆に頑健な仕組みが逆に(トレードオフ)働いて脆弱性の原因となっているというのである。

糖尿病とは単純にインスリンがでない(インスリンがでなくなったタイプの糖尿病はT型といわれる。インスリン注射による治療が必須。ただ日本人の場合、インスリンは出ているがインスリン抵抗性といってインスリンが出ていても血糖値を下げることを阻害する物質(TNF-α)が肥満によって蓄積された脂肪組織から出て高血糖状態になるタイプのU型が95%といわれている)というのではなく、かなり複雑な仕組みで血糖値が高くなったままの状態になっている。こうした生物のロバストネスを研究し、コンピュータ(ネットワーク)システムにも応用しようというのが北野氏の研究らしい。

興味のある方は次のサイトをじっくりとご覧ください。
Kitano Symbiotic Systems Project


糖尿病の発症のメカニズムがコンピュータサイエンスと関係するとは思ってもみなかったが、これは面白い。糖尿病患者に有効といわれるカロリー摂取を少なくして運動をするという方法は、なるほど、昔の人の生活に戻るということなのだ。今はカロリーさえ越えなければ何を食べてもいいという食事指導がされる。むしろバランスよくいろいろなものを、とらなければいけないのだ。私の場合1単位を80kcalと計算して22単位といわれている。1760kcal。糖尿病患者用に食物交換表というのがあり、6つに分類された食品群から22単位をとるのだが、そのうちの半分は炭水化物からとなっている。まだ初心者なので覚えきれないが、それはそれで覚えると結構楽しそうだ。一時ブームになった低インシュリンダイエットはこれに近い。

北野氏の話はロバストネスのほかにそれに関連してボウタイストラクチャー(蝶ネクタイ構造)という話があった。これも面白かったので今度紹介してみたい。

写真はキクラゲ(?)ウォーキングをしている公園で撮影したものだが、カロリーがゼロのキノコとこんにゃくはいくら食べてもいいことになっている。
posted by ブラックコーヒー at 19:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 糖尿病宣告から受容までの日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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