2007年10月12日

糖尿病宣告から受容までの日記 その5

ロバストネスと糖尿病 2007年10月05日(金)
先週、デジタルガレージが仕掛けた"The New Context Conference 2007"というセミナーに二日間フルで参加してきた。仕事の上でインターネットの重要性が増しており、少し最先端のお勉強をしておきたいと思って参加したのだが、期待以上の刺激を受けて帰ってきた。

特にセミナー初日のソニーコンピュータサイエンス研究所の北野宏明氏のロバストネスについての話はなかなか面白かった。ロバストネスとは頑健性と訳されるが、環境の変動や自分の個体内もしくは細胞内でのさまざまな変動に柔軟に対応できる能力のことで、生命システムとして最も顕著な特徴。

そこで糖尿病のことが例の一つとして出された。わが身のことでもあるので、非常に身近でわかりやすかった。どういうことかというと、昔、食糧がなく、ほとんどいつも飢餓状態の中に置かれていた人間は(特に農耕民族を祖先とする日本人)いかに効率よく炭水化物を脳、神経細胞、肝臓(グリコーゲンとして貯蔵)、筋肉、脂肪組織に取り込むかの仕組みを進化させた。ところが、環境が変わり、飽食の時代になり、炭水化物が体内に大量に入ってきたときに、逆に頑健な仕組みが逆に(トレードオフ)働いて脆弱性の原因となっているというのである。

糖尿病とは単純にインスリンがでない(インスリンがでなくなったタイプの糖尿病はT型といわれる。インスリン注射による治療が必須。ただ日本人の場合、インスリンは出ているがインスリン抵抗性といってインスリンが出ていても血糖値を下げることを阻害する物質(TNF-α)が肥満によって蓄積された脂肪組織から出て高血糖状態になるタイプのU型が95%といわれている)というのではなく、かなり複雑な仕組みで血糖値が高くなったままの状態になっている。こうした生物のロバストネスを研究し、コンピュータ(ネットワーク)システムにも応用しようというのが北野氏の研究らしい。

興味のある方は次のサイトをじっくりとご覧ください。
Kitano Symbiotic Systems Project


糖尿病の発症のメカニズムがコンピュータサイエンスと関係するとは思ってもみなかったが、これは面白い。糖尿病患者に有効といわれるカロリー摂取を少なくして運動をするという方法は、なるほど、昔の人の生活に戻るということなのだ。今はカロリーさえ越えなければ何を食べてもいいという食事指導がされる。むしろバランスよくいろいろなものを、とらなければいけないのだ。私の場合1単位を80kcalと計算して22単位といわれている。1760kcal。糖尿病患者用に食物交換表というのがあり、6つに分類された食品群から22単位をとるのだが、そのうちの半分は炭水化物からとなっている。まだ初心者なので覚えきれないが、それはそれで覚えると結構楽しそうだ。一時ブームになった低インシュリンダイエットはこれに近い。

北野氏の話はロバストネスのほかにそれに関連してボウタイストラクチャー(蝶ネクタイ構造)という話があった。これも面白かったので今度紹介してみたい。

写真はキクラゲ(?)ウォーキングをしている公園で撮影したものだが、カロリーがゼロのキノコとこんにゃくはいくら食べてもいいことになっている。
posted by ブラックコーヒー at 19:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 糖尿病宣告から受容までの日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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