2008年08月21日

脂肪肝と糖尿病の関係

糖尿病を膵臓からみるのではなく、血糖のコントロールに器官として要となっている「肝臓」からみるとどうなるでしょうか。
前回

「糖尿病のすべてがわかる本」
矢沢サイエンスオフィス編・学習研究社2003年2月刊
の中の

河盛隆造順天堂大学医学部(代謝内分泌学)教授の「血糖を理解する」

からもう少し見ていきます。

インスリン分泌異常の遺伝がなくても糖尿病になることがあります。たとえば過食、アルコールや果物の過剰摂取が続くと、インスリンの分泌が刺激され、糖が肝臓に積極的に取り込まれることになります。

その結果、全身に流れる糖が少なくなるため、食後も血糖値はあまり高くなりまん。しかし、肝臓に取り込まれた糖質はインスリンのはたらきで積極的に脂肪に変えられ、脂肪肝を引き起こします。「脂肪肝」とは、肝臓の重量の10%以上が中性脂肪に置き換わった状態をいいます。

脂肪肝になると、肝臓は肝臓内の脂肪を積極的に利用し、ブドウ糖に変えて放出します。すると、夜間に血糖値が上昇します。一方、食後にブドウ糖が肝臓に流れこんでも、肝臓が脂肪肝になっていると、ブドウ糖を多く取り込むことができません。その結果、肝臓を通り抜けた糖は血糖値を押し上げます。

そして、膵臓のランゲルハンス島にあるベータ細胞が高血糖を感知すると、インスリンの分泌を促します。すなわち

過食 ・・> インスリン分泌過剰 ・・>脂肪肝(=内臓脂肪型肥満・洋ナシ型) ・・> 高血糖 ・・>インスリン分泌過剰という悪循環が形成されるのです。


どうですか、私は糖尿病以前にCTスキャンで「脂肪肝」と診断されていました。
続く

<追記>

なんてことを書いていたらこんな記事が最近出ていたのですね。ぴったり。

脂肪肝と高血糖 併発の謎解明 : ニュース : 医療と介護 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 メタボリック・シンドローム(内臓脂肪症候群)や糖尿病の患者が、脂肪肝と高血糖を合併する仕組みを、東京大の門脇孝教授(糖尿病・代謝内科)らが明らかにした。  高血糖も脂肪肝も両方治せる治療薬の開発につながる成果という。科学誌セル・メタボリズムに発表した。  ホルモンの一種であるインスリンは、肝臓に働きかけ、血中の糖分から脂肪合成を促進するなどして、血糖値をコントロールしている。本来、脂肪肝と高血糖は相反する現象だが、メタボや糖尿病患者は両方が合併する例があり、「最大の謎」とされてきた。  研究チームは、インスリンによって活性化する肝細胞の2種類のたんぱく質「IRS―1」「IRS―2」に注目。両者の役割分担はこれまで不明だったが、マウスを使った実験で、IRS―1は脂肪合成を促進し、IRS―2は空腹時に増加して血糖値が上がらないようにしていることを明らかにした。  門脇教授は「間食が多い人は空腹の時間が十分ないため、IRS―2が増えずに血糖値が上昇する一方、IRS―1によって脂肪肝が促進されているのでは」と指摘している。 (2008年8月17日 読売新聞)

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posted by ブラックコーヒー at 09:04 | Comment(1) | TrackBack(0) | 糖尿病の基礎知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
> どうですか、私は糖尿病以前にCTスキャンで「脂肪肝」と診断されていました。

私も同じです。私は、酒→脂肪肝→高血糖 という流れで糖尿病になったと予想しています。

私も発覚時のA1Cが9.1%でした。bicさんと似てますね。

そういえば私のブログにコメントくれたのはやはりbicさんでしたね。← 一番上に書いてありますね・・「コーヒー好きのblcが」って
Posted by 糖尿おじさん at 2008年08月21日 23:42
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